「 スージークーパーの器は、デザイン性が高い上に、実用的。日本の生活の中で使えるアンティークとして、日本の風景や食卓、和と、実にうまくなじむんです。
」
スージークーパーの陶磁器を中心に西洋骨董をそろえるショップ 「 あんてぃーく 遊民 」のオーナー、久保さんはそう語ります。久保さんは、もともと骨董が好きで、中でも古伊万里の美しさにひかれていたそうです。
その古伊万里に合うグラスを探していたときに偶然出会ったのが、女流作家スージークーパーの器でした。その時、 「 これは、骨董品を飾るだけではなく使って楽しむ、日本人の暮らしに合う
」と直感したそうです。 スージークーパーのファンだからこそ、多くの人にそのよさを伝えたいという気持ちから 「 あんてぃーく
遊民 」をスタートしたのが八年前。以来、多くのスージー愛好家が訪れています。
「 スージーの器は、日本料理との相性がいいんですよ。特別な料理ではなく、ふだん私たちが食べている、家庭料理との日常使いのコーディネートをぜひ楽しんでもらいたいのです。お店に来てくださるごひいきのお客さまへの
おもてなしも、いつもスージーの器を使っています。 」
プロ級の腕を持つ奥様の料理とスージーの器のコラボレーションで、和のテーブルを見せていただきました。
メニューは、焼きおにぎり、焼きとりなど久保さんがおっしゃる、家庭で楽しめる料理。料理の盛りつけは、器の形や柄を生かしてレイアウトし、合わせるグラスやスプーンもアンティークでコーディネート。テーブルクロスや
コースターは、以前久保さんのお母さまが愛用していたきもの地や帯をほどいて作り変えたものだとか。西洋骨董を和の膳として楽しむためのアイデアがちりばめられています。
大切なものは飾ってしまっておくのではなく、使うことで、大切さを感じ、日々の暮しに取り入れる。久保さんの姿に、きっとスージークーパーも喜んでいることでしょう。
器はすべて 「 あんてぃーく 遊民 」